<四季の舎>解説
●ローコスト化の工夫
建物は「坪単価いくら」と単純に判断できるものではありません。
規格形住宅で低く設定されている坪単価も、実際には基本工事費で、
含まれていない部分が多かったりします。
人それぞれ何にこだわるか、明確にしておくとローコスト化の工夫も
生まれます。
●建物形態
シンプルな形態、シンプルな平面構成の建物とする。
屋根は単純な片流れ。
袖壁で風を囲い込む形。
建物高さも通し柱の市場寸法で決めています。
●手間の省力化
職方の手間が工事費に占める割合は大きいのです。
できるだけ簡便なディテールにしています。
大工工事は基本的なところを押さえて、あとは「ラフ」で結構。
大工さんもはじめは戸惑っていたよう。
1階天井は機能的に必要ないので省略。
2階床下地構造用合板をそのまま塗装して現しています。
建具にも省力化の工夫をしています。
●廉価材の多用
外装材はガルバリウム鋼鈑。玄関扉もそうです。
内装も唐松足場板材やシナ材
材料取り も効率のよく計画
端材までもいろいろなところに利用
棚板には牛乳パックのリサイクルハニカム板
軽量物なら十分、カッターでの切れる。
建具金物もヒートンの類、予算1/10
外構は砂利仕上げ
照明器具もFL間接照明、スポットライトなどで安価に
●自主工事
自分でできることは自分で。
枚挙にいとまがないので、ここでは割愛(写真でご判読のほど)。